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自分に合った通貨ペアを探そう!

FX取引をこれから始める人も多いと思いますが、どの通貨ペアにするのか、やっぱり悩むところですよね。 人気で魅力的な通貨ペアもあれば、 ちょっと危険そうだけど注目の通貨ペアもある。そこで、各国の通貨の特徴などを徹底的に勉強して、あなたの目的に合った通貨ペアを探してみましょう!


通貨定番「米ドル(USD)」

アメリカ国旗 国名 アメリカ合衆国
人口 2億9573万人
主要産業 工業全般、農業、金融保険不動産業、サービス業
主要貿易相手 輸出 カナダ、メキシコ、日本、中国、イギリス
輸入 カナダ、中国、メキシコ、日本、ドイツ

通貨ペアの定番中の定番、「円/米ドル」。ますは、「米ドル」という通貨の特徴を知っておきましょう。 米ドルは世界の「基軸通貨」と呼ばれており、世界で最も多く取引されている通貨でもあるんですね。FXのような為替取引は世界中で行われていますが、なんと、その90%近くが米ドルに関連した取引だと言われているんですよ。なので、「米ドルの動向が世界の経済を動かす!」と言っても過言ではありません。「石油」も「金」も、その他の先物市場においても、取引市場では米ドルが使われます。それほど、米ドルが世界的に使われていると言うことを知っておきましょう。

ところが、皆さんもご存知の「サブプライムローン」が崩壊して、ついにはアメリカ第4位の証券会社、リーマンブラザーズが破綻しました。これをきっかけにアメリカ経済は急転直下になってしまったのです。リーマンショックを迎えるまでは、アメリカの政策金利は約3.5%でしたが、経済の急降下に歯止めをかけるべく、2007年12月以降は0~0.25%と、ほぼ「ゼロ金利」にしました。FRBは思い切った「利下げ」を繰り返したのです。(※FRB=米連邦準備制度理事会 ← アメリカの中央銀行のことです)。

大きく方向転換をする時期がやってきたのです。円/米ドルの通貨ペアが人気だったのは、安定したスワップ金利による利益が魅力的であったためです。これ以上、取引する価値はないのでしょうか?たしかに、スワップポイントの金利差による利益は、もやは魅力的ではなくなったと言えます。しかし、米ドルの世界的な信用を取り戻すため、アメリカも必死に色んな政策を立てるでしょう。また、リーマンショック以降の株価や米ドルの下落は、投資家の「不安感」による部分が大きいので、いずれ、落ち着きを取り戻す日は来るはずです。そうなると、米ドルが円に対して強くなる日も必ず来ます。

つまり、2007年~2008年にかけて急速に進行した「円高」も、いずれ、「円安」に傾く日が来るということです。したがって、円高である今のうちに米ドルを買っておくと、将来的に為替の差益による利益を上げられる可能性が高いと言えます。もちろん、FXは投資なので断定は出来ませんが、米ドルの買いポジションでの「円/米ドル」の通貨ペアは、まだまだ捨てたものではないと言えるかもしれませんね。

初心者にオススメ!「ユーロ(EUR)」

ユーロ国旗 名前 ユーロ(欧州通貨統合)
人口 4億9280万人
加盟国数 27カ国
主要貿易相手 輸出 米国、スイス、ロシア、中国、日本
輸入 米国、中国、ロシア、日本、スイス

FX取引の通貨ペアで一番の定番と言えば、「円/米ドル」です。 しかし、「円/ユーロ」だって負けてはいません。こちらも初心者にオススメの通貨ペアとして、根強い人気を誇っているのです。では、「円/ユーロ」の通貨ペアを説明する前に、ユーロの基礎知識について少しお勉強してみましょう!

ユーロは、ヨーロッパ諸国で採用されている「統一通貨」のことです。1992年に導入が決定し、1999年に欧州連合に加盟している国のうち、11カ国が銀行間取引で使用を開始しました。しかしこの時は、あくまでも銀行間取引だけで使われていたもので、普通のショッピングなどで使われ始めたのは2002年のことです。現在、欧州連合に加盟している国のうち、16カ国でユーロが日常的に使用されています。

この程度の知識で十分なのですが、まだ新しい通貨なので、危険な面を持っているのも事実です。というのも、「歴史が浅い」というよりも、「つい最近出来た通貨」なので、いまだに試行錯誤が続いている状態なんですよ。つまり、日本で言う「日本銀行」や、アメリカの「FRB」に相当する、ユーロを統括・管理している「ECB(欧州中央銀行)」も、まだまだその実力が未知数といった危険材料があるんですね。

しかし、このような危険材料があるものの、世界的に取引されている流通量が多い通貨なので、安定性は高いと言えます。なので、円との通貨ペアも安定的で人気を増しているんです。リーマンショック以降、ユーロも円に対して弱くなりましたが、こちらも米ドルと同様に、いずれ立ち直る日は必ずやってきます。そこで、米ドルと円の通貨ペアと同じように、ユーロ買いのポジションで「円/ユーロ」の通貨ペアにしておくと、将来的に差益が生まれる可能性が高いと言えるでしょう。

また、「米ドル」と「ユーロ」の通貨ペアもオススメです。米ドルの金利はほぼ「ゼロ」ですが、ユーロは2%ほどの金利を維持しています。したがって、流動性の高い通貨同士なので、安定性の高い取引が可能になるほか、スワップポイントによる金利差の利益も期待できるんですね。実際、「円/米ドル」の通貨ペアのスワップ金利をあきらめた人の多くが、この「円/ユーロ」、あるいは「米ドル/ユーロ」を計画しているのです。

どちらにするかはあなたの投資の目的によって異なりますが、円を重視して取引したい人であれば、「円/ユーロ」、安定性を重視したい人であれば、「米ドル/ユーロ」、このような通貨ペアを考えてみてはいかがですか?

乱高下が激しく、初心者にはオススメできない通貨「ポンド(GBP)」

イギリス国旗 国名 イギリス
人口 6021万人
主要産業 航空機、電気機械、エレクトロニクス、化学、金属、石油、ガス、金融
主要貿易相手 輸出 ドイツ、米国、フランス、オランダ
輸入 ドイツ、米国、フランス、オランダ

「円」と「ポンド」の通貨ペア、こちらも人気の高い通貨ペアですね。ポンドはイギリスの通貨です。イギリスは欧州連合に加盟しているのに、ユーロを採用していない国の一つなんですね。「円」と「ポンド」の通貨ペアを説明する前に、まずはこのポンドの特長について勉強してみましょう。

そもそも、イギリスがユーロを採用しない理由とは、「イギリス経済が好調である」ということです。イギリスの経済自体がとても調子が良かったので、「周りの国に足を引っ張られたくない!」という事情から、国民投票でユーロの採用を見送ったのです。

ところが、やはりリーマンショックの影響で、イギリスへの投資を控える投資家もたくさん出てきました。あるアメリカの超有名な投資家は、「イギリス?もやは、そんな国に投資をするものはないね。私はイギリスから完全に手を引いたんだよ」なんて言っていました。これに怒ったイギリスのブラウン首相は、公共の場でこの投資家の発言を否定していました。しかし、そんな超有名な投資家に見放されるほど、深刻な経済状態に陥っていると言うのも、 ある部分では「的を得た発言」と言えるかもしれません。

では、「円/ポンド」の通貨ペアも危険なのでしょうか?そもそも、日本とイギリスの経済関係は、けっして弱くはないのですが、アメリカやアジア諸国に比べると、それほど強い経済関係を持っているとは言えません。アメリカ人の投資家が否定的な発言をしたのは、アメリカとイギリスの経済関係が日本よりはるかに強く、ポンドの下落は、日本円より米ドルへの影響がはるかに大きいためです。なので、私たち日本人が、この投資家の発言をそのまま受け止めて、「イギリスのポンド!危険じゃないの!?だって、あのアメリカ人投資家が言ってたもん…」と、根拠なく焦る必要はないんですね。

したがって、取引するに十分魅力的な通貨ペアと言えるのですが、初心者にはあまりオススメできないかもしれません。というのも、「円/ポンド」は、やたらと値が乱高下するんですよ。上がったり下がったりが短い周期でやってくるだけでなく、その上下の幅も決して小さくはないんですね。つまり、トレンドを上手く読み取って取引すれば、短期間で大きな利益は期待できますが、トレンドを読み間違えると、損失も大きくなってしまうのです。初心者の方がトレンドを読むことは難しいと思いますので、ある程度、その辺りの「流れ」に詳しくなってから、 取引を開始した方がいいかもしれません。

オススメの通貨ペア!「豪ドル(AUD)」

オーストラリア国旗 国名 オーストラリア
人口 2063万人
主要産業 不動産、流通、金融、保険、建設、通信
主要貿易相手 輸出 日本、中国、韓国
輸入 中国、米国、日本

オーストラリアの通貨は「豪ドル」です。いい国ですよね~。自然が豊かだし、人も暖かいし。そんな話はともかく(笑)、豪ドルの特徴についてさっそく見ていきましょう。オーストラリアは、「農業大国」 です。観光だけの国じゃないんですね。広い国土を利用して、様々な農産物を大量に生産しているんですよ。生産した農産物を輸出することによって、オーストラリアの経済は支えられているんですね。 つまり、お天気が農業に味方してくれれば、オーストラリアは「安泰」と言うわけです。

しかし、地球温暖化が叫ばれる中、オーストラリアにも異常気象が起こっています。日本のテレビ番組でも特集していましたが、異常な「干ばつ」がオーストラリアを襲い、農産物に深刻な被害を与えた地域もあるのです。したがって、「異常気象」というキーワードには注目しておきましょう。ただし、オーストラリアは農業大国であるだけでなく、「観光立国」でもあるので、たとえ農産物に被害が出たとしても、観光による収益が多少は経済的被害を食い止めてくれる仕組みになっています。ほとんど車の輸出だけに頼る日本からすれば羨ましい限りですね。

では、「円/豪ドル」の通貨ペアはどうでしょうか?はたして魅力のある通貨ペアと言えるのでしょうか?結論から言うと、「円/豪ドル」の通貨ペアは超オススメです!(個人的な意見ですが・・・)しかし、少なくとも魅力的であることに間違いはないでしょう。現在、リーマンショックの影響もあり、豪ドルは一時的に大きく値下がりしました。これは投資家の不安感による部分が大きいので、冷静になったときに反発する可能性が高いと言えます。したがって、変動差益による利益も、米ドルやユーロと同じように、将来的に期待できるんですね。

しかし、豪ドルの本当のオススメは、「スワップポイントによる利益」です。アメリカのFRBが政策金利を一気に下げたため、「円/米ドル」のスワップ金利は魅力がなくなってしまいました。ところが、オーストラリアでは、いまだに政策金利が4%で推移しているんですよ(2009年1月現在)。日本の政策金利が約0.1%ですから、じつに約3.9%もの金利差があるという計算です。なので、スワップポイント狙いの取引をしている人には、かなりオススメの通貨ペアと言えるでしょう。また、オーストラリアと日本は経済関係も強く、豪ドルとの流動性も少なくはないため、一定の安定性もあると通貨ペアだと言えるんですね。

オススメの通貨ペア!「NZドル(NZD)」

ニュージーランド国旗 国名 ニュージーランド
人口 415万人
主要産業 農業、バイオ、映画
主要貿易相手 輸出 豪州、米国、日本、中国
輸入 豪州、米国、中国、日本

「NZドル」は「ニュージーランドドル」の略称で、FX業界では「NZD」と表記されるのが一般的です。ところで「ニュージーランド」という国は知っていても、どこにあるかご存知ですか?意外と知らない人が多いようなのですが、オーストラリアの右下にある小さな島国です。国土は日本の7割程度で、約450万人の人が暮らしています。となると、必然的にオーストラリアとの経済関係が、NZDにも大きな影響を及ぼしてくると言うことです。オーストラリアの景気が後退すれば、ニュージーランドの景気も落ち込む傾向にあるんですね。(もちろん逆のパターンもありますよ)

NZDの動向を見極める最も簡単な方法とは、「オーストラリアの景気を見れば良い」 ということなのです。さて、そんなNZDと円との通貨ペアですが、こちらも人気の高い通貨ペアと言えます。豪ドルと同様に、スワップ金利が高いんですよ。なんと、5%もの政策金利を打ち出しているんですね(2009年1月現在)。これはオーストラリアよりも高い水準です。なので、スワップ金利を目的としたFX取引では魅力的といえるでしょう。

しかし、デメリットがないわけでもありません。人気の「円/NZD」の通貨ペアですが、流通量が決して多くないので、「安定性」という面では少し不安がありそうです。「落ちる時は一気に落ちる」 ということも考えられます。流通量が少ないということは、このような危険が隠れているということなんですよ。

また、「土地バブル」も危険な要素として考える必要がありそうです。観光立国であるニュージーランドですが、積極的に世界からの移民を受け入れている国でもあり、中国系のファンドによる「土地ころがし」が活発なんですよ。一時期に比べて、だいぶ落ち着いてきましたが、やはりバブルで活性化した景気は怖いものです。この怖さは私たち日本人が一番よく知っていると思います。もちろん、バブル経済の怖さに関しては、 日本やアメリカの前例がありますので、 ニュージーランド政府もそれなりの対策は立てています。なので、日本が経験したほどの深刻なバブル崩壊にはならないと思います。

通貨の優等生!?「カナダドル(CAD)」

カナダ国旗 国名 カナダ
人口 3161万人
主要産業 金融、保険、不動産、製造業、商業
主要貿易相手 輸出 米国、英国、日本、中国
輸入 米国、中国、メキシコ、日本

「通貨の優等生」というあだ名がついている「カナダドル」。なぜ、「通貨の優等生」というあだ名がついているかと言うと、「経済が緩やかな成長傾向で安定しており、為替もほとんど動かない通貨だから」 ということです。つまり、それほど流通性の高い通貨でもなく、スワップポイントの金利もすごく高いと言うわけでもない。でも、「安定性」という面に関しては抜群なので、日本でも人気の高い通貨となっているんですね。

カナダの経済は、やはりアメリカと国境を接しているため、アメリカ経済の影響を受けやすいという特徴を持っています。また、世界最大の消費大国であるアメリカに向けて、そんな中、アメリカの経済が「ガタ落ち」しているので、やはりカナダ経済もあまり良いとは言えません。政策金利も2009年1月現在で1%にまで引き下げられました。つまり、「円/カナダドル」の通貨ペアは、今のところ、これといって大きな魅力が見つからないのが現状です。

それよりも、カナダドルに関して面白い傾向があります。カナダドルの金利が米ドルよりも高くなると、 短期での「米ドル/カナダドル」の通貨ペアが多くなるのです。アメリカの政策金利は「実質ゼロ」ですから(2009年1月現在)、カナダの金利の方が高いという条件が揃っています。つまり、「円/カナダドル」の通貨ペアよりも、 「米ドル/カナダドル」の通貨ペアの方が良いかもしれないんですね。(あくまでも短期取引を想定した上での話しです)

また、カナダ経済を語る上で無視できないのが、「天然資源」です。あまり知らない人も多いのですが、カナダには大量の天然資源が眠っているのです。「石油」でしょ、「金」でしょ、それに「石炭」や「銅」、「鉄鉱石」などなど。天然資源が乏しい日本からすれば、羨ましいですね。地球環境を考えて、これらの資源に頼らないような、新しいエネルギーの開発が注目されていますが、今すぐにこれらの天然資源の需要がなくなることはありません。このような天然資源による経済効果も、カナダドルを見極める上で欠かせない要素なんですね。

通貨の駆け込み寺!?「スイスフラン(CHF)」

スイス国旗 国名 スイス
人口 746万人
主要産業 機械・機器、金融、観光
主要貿易相手 輸出 EU諸国
輸入 EU諸国

「通貨の駆け込み寺」というあだ名が付いているのは、「スイスフラン(CHF)」です。日本人にはあまり馴染みのない通貨かもしれませんが、まさに、「何かあったときの避難場所」とも言える通貨なんですよ。皆さんもご存知の通り、スイスは「永世中立国」です。日本も憲法9条で戦争を放棄していますが、スイスも絶対に戦争をしない国なんですね。(他国から攻められた場合は・・・ そこまでは知りませんが・・・)。

実は、「戦争」や「紛争」も経済に大きな影響を与えます。なにせ、物理的にドカドカと破壊していくわけですし、 戦争には莫大なお金が必要になってきます。つまり、それ以降の経済成長がストップする可能性が高く、戦争を繰り返している国に経済的な発展などありえません。

そこで、世界的な軍事緊張が高まったとき、大切なお金の避難場所として、スイスフランを買う人が増えるという傾向があるんですよ。いかがです?まさに「駆け込み寺」でしょ。また、スイスは世界第4位の金埋蔵量を誇っており、スイスフランは金価格と連動する傾向もあります。つまり、金が上がればスイスフランも上がり、金が下がればスイスフランも下がる可能性が高いんですね。

では、「円」との通貨ペアはどうでしょうか?何か大きな魅力でもあるのでしょうか?実は、スイスフランは日本と同様に超低金利で、2009年1月現在で0.5%の水準となっています。つまり、スワップポイント狙いという通貨ペアではないんですね。

しかし、駆け込み寺といわれるほど安定した通貨であることから、スイスフランを機軸として、高金利の通貨とペアを組ませることも出来ます。たとえば、スイスフランの金利は0.5%ですが、南アフリカランドの金利は約10%で推移しています。つまり、スイスフランと高金利通貨のペアだと、スワップポイント狙いの人にも魅力のある通貨ペアと言えるんですよ。 スイスフランと組み合わせる高金利の通貨ですが、人気なのは「英ポンド」や「豪ドル」ですね。米ドルは金利が実質ゼロなので、それ以外の金利の高い通貨とペアを組ませるのが人気なんですね。

注目の通貨ペア!「南アフリカランド(ZAR)」

スイス国旗 国名 南アフリカ
人口 4690万人
主要産業 農業、鉱業、工業
主要貿易相手 輸出 日本、英国、米国、ドイツ、オランダ
輸入 ドイツ、中国、米国、日本、サウジアラビア

南アフリカの通貨は、「南アフリカランド(ZAR)」と言います。すごく大きな注目を集めている通貨であり、非常に金利の高い通貨でもあります。その金利とは、なんと約10%です!すごい水準ですね!日本が約0.1%なので、単純計算で「約100倍」という高い金利です。

南アフリカの経済を支えているのは天然資源で、その豊富な天然資源の価格が、経済に影響します。南アフリカは世界第1位の「金」の産出国で、その他にも「パラジウム」や「マンガン」などのレアメタルや、プラチナやダイアモンドの有名な産出国でもあります。つまり、これらの世界的な価格が上がれば、南アフリカの経済も潤うということになります。また、2010年にはサッカーのワールドカップが開催される国でもあり、現在、宿泊客用の施設やその他の建物などの、建設ラッシュが起こっている国でもあるんですね。これらの天然資源やイベントで潤っているというのも、金利が高い水準になっている一つの理由なのですが、高金利の理由にはもっと大きな理由があるのです。それが、「外貨獲得」です。

外貨を獲得するためには、投資家に魅力のある通貨であることをアピールする必要があります。金利をグッと高く上げておけば、それを目的とした投資家が、資金を南アフリカに投じます。そのお金で設備投資をして、より効率的な経済活動をしようというのが、南アフリカ政府の最大の「思惑」なんですね。したがって、高い金利だけを見て、 「ほほう、南アフリカはすごい好景気なんだな・・・」 と、早合点するのは考え物です。あくまでも投機のお金が流れ込んでいるだけなので、投資家が身を引き出すと、一気に下落する恐れがあるんですよ。

しかし、やはり約10%の金利には大きな魅力を感じます。リーマンショックを経験してもこの水準をキープしているのですから。日本円との通貨ペアも大人気で、スワップポイントで金利を稼ぐ手法が広まっているのです。どのFX業者のホームページを見ても、必ず南アフリカランドについて「オススメ!」なんて文字を見かけます。投機バブルよる多少の危険はあるものの、中期的なスパンでのスワップポイント狙いなら、これほどまでに魅力のある通貨は多くありません。どのFX業者でも一押ししているように、少なくとも、今の時点では円との通貨ペアはオススメと言えるでしょう。

高金利の通貨ペア!「トルコリラ(TRY)」

トルコ国旗 国名 トルコ共和国
人口 7,206万人
主要産業 サービス業、工業、農業
主要貿易相手 輸出 ドイツ、英国、イタリア
輸入 ロシア、ドイツ、中国

トルコで採用されている「リラ」。このリラも日本人に人気の高い通貨の一つです。その人気の理由は、南アフリカランドと同じで、金利がとても高い水準で推移しているということです。南アフリカの11.5%という数字も驚きですが、なんと、トルコリラはその上を行く「約13%」という水準になっています(2009年1月現在の水準)。これは本当に驚きです。トルコの銀行に100万円を1年間預けると、それだけで「年間約13万円」の利息がもらえる計算です。

では、そんなトルコの経済を支えている要素とは何でしょうか?まず大きな注目点としては、「鉱山資源が豊富」 ということが言えます。「ボロン」や「ボーキサイト」という、ちょっと変わった鉱山資源から、「銅」、「鉛」、「水銀」、「亜鉛」などの鉱物も豊富に産出されています。また、アジアとヨーロッパの流通に注進する位置にある国なので、流通の要所として栄えている国でもあります。

しかし、この高金利は南アフリカと同じように、「外貨獲得」という目的もあります。それでも、これほどまでの高金利を見逃す手はありません。日本の金利がとても低いことを考えれば、「円/トルコリラ」の通貨ペアもかなりオススメです。日本人を含め、多くの投資家がこの高金利に魅力を感じ、トルコリラにお金を投じているのですが、やはりリスクだってちゃんと存在しています。

トルコリラに投資をするとき、一番気を付けたいのが、「一気に下落する恐れがある」ということです。 南アフリカの時も同じでしたが、外貨獲得こそ高金利の大きな目的なので国内経済の基盤がしっかりしていると言うわけではありません。したがって、投資家が手を引いてしまえば、それだけ下落率も大きいということになってしまうんですね。しかも、流通量が圧倒的に少ないのも気になります。トルコリラの為替レートの推移を見てみると、尋常じゃないくらい大きく変動しているのが分かります。

金利が高いことを考えれば、為替の変動で多少の損失を出したとしても、スワップポイントの金利で立ち直るのも早い通貨といえるでしょう。ちなみに、もし「円/トルコリラ」の通貨ペアで取引するなら、 できるだけ放っておくことをオススメします。というのも、流通量が少ないため、スプレッドがかなり広いんですね。頻繁に取引をしていると、かなりの額を持っていかれますので、一度取引を開始したら、出来るだけ「見守る気持ち」でいましょう。

香港ドルの魅力とは?「香港ドル(HKD)」

  国名 香港
人口 697万8000人
主要産業  
主要貿易相手 輸出 中国、米国、日本、ドイツ、英国
輸入 中国、日本、台湾、シンガポール

香港は、2000年にイギリスから中国に返還されましたが、返還後も独自の政府による、独自の経済活動を続けています。なので、香港で採用されている通貨は、「中国元」ではなく、「香港ドル」なんですね。香港は中国に接しており、中国のものすごい経済成長を考えると、「今のうちに香港ドルを買っておこう!」なんて気になってしまいそうです。

しかし、香港ドルは変動為替ではないのです。香港ドルは米ドルとの固定為替レートを採用しており、どんな状況になろうとも、「1米ドル=HK$7.75~7.85」 この間でしか変動しない仕組みになっているんですね。このように、固定されている為替レートを、「ペッグ制」 なんて言うのです。つまり、為替変動による大きな損失はないのですが、その分、為替変動による利益もほとんどないのが現状です。 いかがですか?それほど魅力を感じる通貨ではありませんよね?

ところが、「大きく変動しない」という性質を利用して、コツコツとスワップポイントを集める方法もあります。現在、アメリカの政策金利は実質ゼロであり、香港ドルは0.5%で推移しています。ほとんど差がないので、魅力が内容に感じてしまいますが、そこで登場するのが「レバレッジ」の活用です。固定為替なので、変動による不安がないんですよ。それほど魅力的ではない香港ドルですが、このような取引を目的とするのであれば、香港ドルの通貨ペアも検討するに価値があるかもしれませんね。

ただし、このペッグ制はいつ解除されるか分かりません。今は固定レートなので、僅かな幅でしか変動していませんが、ペッグ制が解除され、自由に変動する日がやってくるかもしれないのです。そうなると、香港ドルが円に対してどっちに転ぶのか?ちょっと予想が難しいポイントですが、そうなるともっとアジア経済が流動化するでしょうね。

今後の復活に期待!「アイスランドクローナ(ISK)」

アイスランド国旗 国名 アイスランド共和国
人口 31万人
主要産業 水産業、水産加工業、金属
主要貿易相手 輸出 EU、米国、ノルウェー、スイス、日本
輸入 EU、米国、ノルウェー、中国、日本

アイスランドクローナは、最も注目されていた通貨の一つです。「注目されていた」と過去形で書いているところがミソですね。リーマンショック以前、アイスランドは空前の好景気でした。政策金利が15%前後で推移しており、多くの投資家がアイスランドに投資をしていたんです。アイスランドは、ご存知の通り「氷の国」です。国土の多くを永久凍土に覆われており、農業にはまったく適さない国なんですね。しかし、日本並みの技術力を背景に、また、日本よりもヨーロッパ諸国に地理的に近いことから、「技術を輸出して潤っている国」ということが言えたんですよ。この技術による利益をより効率よく運用するため、政策金利を一気に上げて外貨獲得を目指していたのです。

ところが、リーマンショックがアイスランドに衝撃をもたらしました。世界中の投資家がアイスランドから資金を引いたことで、アイスランドの景気は減退どころか、国そのものも存続すら危ない状況に陥ってしまったのです。また、アイスランド政府は、自国で保有するお金を守るため、一部の外資系資金の国外への持ち出しを禁止したのです。その一部の外資系資金の多くが、イギリスの国営ファンドのお金でした。これで困ったのはイギリスです。解約しようにも、アイスランド政府が禁止したのですからどうにもなりません。怒ったイギリスは、報復として英国内のアイスランド系銀行を封鎖しました。一時は、軍事的な緊張まで両国の間であったほどです。そんな状況の中、日本のFX業者も、アイスランドクローナの取引を中止し始めました。ほんの少し前までは、とても活発に取引されていた通貨なのに、 今では閑古鳥が鳴くどころか、存続さえ危うい状況なんですね。

このような状況を打開するためにも、近隣の北欧諸国が救済の手を出し始めています。ノルウェーがアイスランド救済に興味を示しているほか、スウェーデンやスコットランドも、同じ北欧諸国として、何とかアイスランドの危機を救おうと必死なのです。高金利は魅力的ですが、このようなこともあることを頭に入れておきましょう。

不思議な通貨 「シンガポールドル(SGD)」

シンガポール国旗 国名 シンガポール共和国
人口 459万人
主要産業 製造業、商業、ビジネスサービス、運輸・通信業、金融
主要貿易相手 輸出  
輸入  

シンガポールは、アジア経済の中心と言われる国でもあり、日本からは毎年たくさんの観光客が訪れる国でもあります。シンガポールは、一つの目立った「名産物」がある国ではなく、機械部品や鉱物性燃料、電気機器などの輸出が主ですが、比較的、バランスの取れた輸出品目となっています。

最近、このシンガポールドルをFX取引に入れる人が増えており、にわかではありますが、注目を集めている通貨でもあるんですよ。シンガポールは、新興国の一つですが、新興国としては政策金利が低すぎます。ずっと1%以内で推移しているんですよ。南アフリカやトルコが10%前後で推移していることを考えると、1%という数字はちょっと寂しい感じがしますよね。

そんなシンガポールドルですが、FX取引に組み込むなら、どんな通貨ペアが望ましいのでしょうか? さっきも説明したとおり、金利が低いので、さすがに日本円との通貨ペアは魅力がありませんよね。お互いに低金利なので、スワップポイントだってほとんど期待できません。やはり、他の高金利の通貨とのペアが考えられるのですが、豪ドルやNZD(ニュージーランドドル)なんかが人気ですね。豪ドルやNZDは政策金利も比較的高く、シンガポールドルとの通貨ペアにより、スワップポイントが狙いやすいという特徴を持っているんですよ。また、地理的にそう遠くない位置関係にあるので、 「シンガポールにとって、身近で高金利な通貨」 として、豪ドルやNZDで通貨ペアを組むことが人気を集めているんです。