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リーマンショック以降の各国の対策

南アフリカの場合

FX取引をやっておられる方の中には、「こんな不況の中で、南アフリカは大丈夫なのか…?」と、思っている人も少なくないでしょう。たしかに、この世界同時不況の中で、南アフリカの政策金利はすごいですよね。アメリカですら実質ゼロ金利政策を打ち出しているのに、南アフリカの政策金利は10%ほどで推移しています(2009年2月現在)。「ひょっとして… 強気に出ているだけではないのか…?」 とか、「財政破たんを起こしたアイスランドみたいになるのでは…?」 というような不安の声もよく聞こえてくるのです。「大丈夫です!そんなことはありません!」 と、声を大きくして言えることではありませんが、今のところ、「ダメージを隠している」という雰囲気ではなさそうです。

アメリカのオバマ大統領が、「グリーンニューディール政策」 という政策を打ち出しているように、環境問題を意識した事業への投資が活発に行われようとしています。南アフリカの最大の「強み」は、まさにそこにあります。南アフリカがこれほどまでに急速に成長した裏側には、「エタノール事業」 というものがあります。石油に代わる「エコ燃料」として脚光を浴びているんですね。しかも南アフリカには、まだ開発可能な土地が広大に残っています。開発自体が「環境破壊」と言えばそれまでですが、エタノール事業は今後も間違いなく拡大するでしょう。となれば、世界のエネルギーに関する勢力図も大きく変わることになります。これまではアラブ諸国が実権を握ってきたエネルギーの世界ですが、これからは南アフリカが実権を握るようになるかもしれません。なので、世界同時不況の中でも高い金利を維持できるのです。

また、「中流層の増加」も忘れてはならない現象です。中流層と言うのは、金持でないにしろ、貧乏でもない人たちのことです。日本でも高度経済成長期のころ、年々上がるお給料を片手に、一般庶民でもショッピングを気軽に楽しむようになりましたよね。これと同じように、南アフリカでも上がるお給料を片手に、一般庶民による「消費」がどんどん拡大しているのです。消費が拡大すると、お金の流動性が高くなるので、 景気だって良くなるのは言うまでもありません。つまり、南アフリカのリーマンショックへの対策とは、 「エタノール事業をさらに拡大して、エネルギー市場での大きな影響力を持つ」 そして、 「その利益をお給料という形で国民に還元して、さらに消費の拡大を図っていく」 ということが言えるのです。

実際、この動きはすでに活発になってきており、世界の南アフリカに対する対応も以前とは変わってきているのです。それに、南アフリカはダイアモンドの世界最大産出国でもありますし、 やっぱり「資源」って国に大きな利益をもたらすものなんですね。