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リーマンショック以降の各国の対策

アメリカの場合

アメリカの場合 「サブプライム」と「リーマンショック」の発信元であり、今回の不況のダメージを最も大きく受けている国でもあります。アメリカの経済を支えてきたのは製造業であり、「GM」や「フォード」、「クライスラー」といった自動車「ビッグ3」が、アメリカの繁栄を象徴する存在でもあったんですね。ところが、リーマンショック以降、製造業はガタガタになり、アメリカでの失業者事情は日本より深刻です。

そこでアメリカがとった経済政策とは…「莫大な公的資金の注入」 です。1920年代、世界大恐慌があったことは、社会の授業でも習いましたよね。その時、アメリカは莫大な公的資金を投入することで、市場の現金枯渇を防ぎ、お金の流れを保つことに成功したのです。そして、世界大恐慌から脱出できたという「歴史」を持っているんですよ。今回も同じように、被害がこれ以上ひどくなる前に、 公的資金を市場に投入しようとしているのです。

と、ここまではよくある話なのですが、驚くのはその「金額」です。なんと、日本円で「100兆円規模」の資金を投入しようとしているんですね。この経済対策、議会を通過するかどうかは疑問ですが、実現すればオバマ大統領の歴史的な政策になることは間違いないでしょう。アメリカが今回の不況で抱える課題は2つあります。

1.経済基盤の強化
2.金融市場の安定

経済基盤を強化することで、現金の枯渇を防ぐことが出来ますし、金融市場の安定を図ることで、お金の流れをスムーズにすることができます。オバマ大統領は、この2点を同時に行おうとしているんですよ。100兆円規模にも上る公的資金の投入には、このような「思惑」が隠されていたのです。

しかし… このアイデアは、まさに「両刃の剣(もろはのつるぎ)」と言えます。100兆円規模の公的資金の投入で、そりゃあ、市場は安定するでしょうし、かなりの効果は期待できるでしょう。ところが、肝心の「財源」はどうなるのでしょうか?日本のように「政府紙幣」を発行することを考えているのでしょうか? いえいえ、アメリカの場合、この100兆円の財源を、「赤字国債」でねん出しようとしているんですね。つまり、「借金」で100兆円を作ろうとしているのです。

この法案が議会でもめているのも、「借金で100兆円!馬鹿じゃないの!!」 という意見が多くあるからなのです。「100兆円もの借金をして、市場の安定を図る…」成功すれば歴史的な「英断」としてヒーローになれるでしょうが、その後の「ツケ」を考えればとても実行するに怖いものです。しかし、そうこう悩んでいるうちにも失業者は増えていますし、いつまでも結論が出ないままでは何も進まないのも事実です。

さてさて… オバマさんは次の一手をどうするのか… アメリカ経済は日本経済にも大きく影響しますので、 日本人としては注意して見るべき法案と言えるでしょうね。