物価

物価

雇用がファンダメンタルズ分析の「基本」であるのに対して、その影響を最も受けやすいのが「物価」と言えます。たとえば、あなたが職を失ったとします。次の職が見つかり、安定した収入が出来るまでは、やっぱり無駄遣いはしませんよね?できるだけ節約した生活を心がけるはずです。となると、困るのは「販売業界」です。売りたくても買う人が少ない。でも、売らないと売り上げにつながらない・・・ じゃあ、値段を下げてでも売る必要が出てくるんですよ。また、同業他社との少ない顧客の「取り合い」になりますので、1社が値段を下げれば他社も値段を下げる必要が出てきます。 これが、 「デフレスパイラル」 と呼ばれているもので、 国内経済に大きな悪影響を及ぼします。

国内経済を考える上で、最も「理想的な経済成長」とは、「緩やかなインフレ」が続くことです。緩やかなインフレが続くことで、これにあわせて企業は少しずつお給料を上げていく必要がありますし、それに伴い、経済全体も緩やかに成長を続けることが出来るんですね。したがって、リーマンショック以降の日本のように、完全にデフレスパイラルに陥ってしまうと、成長がストップするどころか、マイマスになってしまうこともあります。

実際、2009年度の予想として、日本はマイナス成長になるのではという不安もあるほどです。このように、物価の下落は経済成長の「不調」を示しているものであり、経済成長の期待が出来ない国には投資としての魅力はありません。つまり、その国の通貨の下落が予想できるんですね。そんな時は、「買い」と「売り」のポジションを逆にしておくことで、変動差益を狙って利益を上げることが出来るのですが、このトレンドに気がつかないと、思わぬ損失を出してしまうこともあります。だからこそ、「物価」というファンダメンタルを分析することは、「雇用」と同様、その後の取引内容を決定する大きな要因になり得るのです。

「物価」についての情報は、 「物価指数」などの名前で紹介されていることが多く、こちらもFX業者が発表してくれるので安心ですね。「なるほど。物価指数がこうなると、経済にこんな影響が出るのか・・・」 など、徐々にその重要性を理解していってくださいね。